ランドセルの素材を語ってみる
ランドセルの素材は現在大きく2種類あります。
人工皮革と本革です。その他の素材ももちろんあるのですが、ほぼこの2つの素材で作られています。比率でいうと、8:2ぐらいですかね。いわゆる工房系のランドセルブランドも人工皮革が売れてたりします。
※最近その他が多くなってるので、1割ぐらいはその他素材かも。。。
字の通り人工皮革は本革によせて作った人工の素材です。
本革は牛革、馬革、豚革など動物の革を加工した素材です。
少しややこしいのが合成皮革です。
じつは人工皮革という分類は日本だけらしく、海外はどっちも合成皮革なんですねー。
個人的には漢字からすると人工皮革の中に合成皮革があるのが正しいとずっと思ってるんですが、実は反対で合成皮革というカテゴリに人工皮革というさらに分類されたカテゴリがあるのです。
図をいれます。
それぞれに関しては、別の記事で詳しく説明していきますね!
ランドセルってすごく不思議な文化で、ほかの国にはほとんどない文化なんですよね。
どういう文化かっていうと、子供が6年間同じ通学カバンを背負って通学するということです。この6年間に耐えうるように技術進化して今にいたるのがランドセルの素材なんですよね!しかも・・・扱いが雑な子供の使用に耐えうるように!!
ほんとに独自に技術進化しているんですよね。
軽くて丈夫で6年以上もつようにしないといけない。。。宇宙に行くのか?って思いますね。w
本革や人工皮革(合成皮革)は世界各国で有名なメーカーがいらっしゃいます。
例えば、ポルシェのシートの合成皮革を作っている会社もすごく質感のいいものをつくっています。
でも厚みがないんです。。。あのランドセルのカブセに使える厚みが。。。w
まぁもちろん厚みだけではないんですが、色々先達の皆さんが試行錯誤の上に今に至っている素晴らしい素材なんです!
進化しているのは人工皮革もそうですし、本革もそうなんですよねー。
これはランドセルメーカに来てから知って、ランドセルを好きになったところでもありますね!
©元ランドセルメーカーのベテラン社員一人語り