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2024年11月17日

ランドセルの馬革(コードバン)を勝手に語る。

ランドセルの馬革=コードバンは非常に硬くそのツヤや手触りから高級感のある素材の一つとして重宝されてきました。

革のダイヤモンドとも呼ばれているのは、そのつややかな光沢もありますが、馬の臀部の皮革なので1頭からすこししか取れない部位であることから昔から希少性が高いことも要因です。

 

自分も個人的には馬革(コードバン)独特のツヤ感や手触りは好きですねー。

 

馬革(コードバン)高級素材だからこそ、ランドセル作りではなかなか厄介な素材です。

理由は大きく二つあり、①硬さ ②表面の傷の目立ちやすさ です。

 

①硬さはこの素材のよいところでもあるのですが、曲げないといけない作業や、細かく縫う作業ではこの硬さのせいで非常に大変です。

 

②表面の傷の目立ちやすさは、もちろん硬くて丈夫な素材なのですが、どうしてもツルっとした馬革の表面は傷がつくとほかの素材に比べて非常に目立ってしまうんですね。

そのため、作業中には非常に気を付けないといけません。

さすが高級素材ですね。。。

 

このコードバンを使用されたランドセルは、ランドセル各社すくない品番数ですが扱っているようです。

基本的には、ランドセルのカブセ(ふた部分)にコードバンを使用し、その他の部分を牛革

や人工皮革を使ったりして組み合わせているのがほとんどです。

理由としては厄介な理由の二つからですが、すべてコードバンにしてしまうと高額になりすぎるという点でもあります。

 

それでも金額は10万近くするのが多く、さすがコードバン。。。

 

ちなみにランドセルをほぼすべてコードバンでランドセルを制作する会社もいらっしゃいます。

総コードバンといいますが、正直この技術力には尊敬します。ほんとうに大変でめちゃくちゃすごいんです!!通常のランドセルにくらべて工程がほぼすべて手作りになります。

この総コードバンができるということが本当の工房系と言っても過言ではないと自分は思っています。

 

お値段は・・・なんと20万円以上してましたね。。。

 

この総コードバンのランドセルは本当に一部の会社さんしか製造できないのですが、自分の知っているところで有名なところは”大峽製鞄株式会社”さんですねー。読めないですよね。。。 

オオバセイホウと読みます。

昔からある由緒あるランドセル会社さんです。

昔からこだわりのあるベーシックなランドセルを作り続けている会社さんで、昔から一部の人からは非常に好まれていました。

最近は大手カバンメーカーに買収されたこともあり、Webサイトも一新して少し新しいランドセルも挑戦されているようです。

個人的にはあの古いWEBサイトが職人ぽくて好きでしたね。。。w

とここまでコードバンのランドセルを語ってきましたが、自分はどう思うかって気になりますよねー。。。

 

もちろん…子供には向いていない素材と思っているので絶対におすすめしないですね!w

まぁ革なので重い。。。傷が目立ちやすい。。。

親か祖父母のエゴ選択以外ないでしょうね。w

 

通学時間が短く、ランドセルのお手入れをしっかりと親子でしていくということであればいいとは思いますが、自分の考えとしてはコードバンは子供向けではないです。

 

製品としての美しさは好きなんですけどね。。。