MENU
2024年7月17日

くるぴたランドセルを勝手に語る|ランドセル会社元ベテラン社員が語る

最近ランドセル業界の知り合いから、”くるピタランドセル”が売れているという情報を頂きました。それを聞いた私は正直「誰がアレ買うの?!」という反応でした!汗

個人的にランドセルは6年間使うということが非常に大事と考える私は、そこを無視した設計思想がみえるランドセルは嫌いなんです。。。w

”くるピタ”ランドセル。皆さん知っていますか??

シェアで言うと数%もいかず、それほど大きくはないので知らない人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

”くるピタ”株式会社マツモトさんが持っている自社ブランドの名称であり、独自に外部メーカーと企画開発した錠前の名称です。

持っている???となった方多いですよね。。w

つくっているではないんですねー。

そうなんです。まず株式会社マツモトさんは問屋さんであって、メーカーではありません。

ランドセルの製造は外部に委託して行っているということです。

これ、実はランドセル業界ではよくあることで、皆さんの良く知っているところも実はそういったブランドも多くあります。

 

そして、皆さんがよく見ている実は”くるピタ”ランドセルには大きく2種類あります。

①株式会社マツモトが企画して製造委託している”くるピタ”ランドセル

②株式会社マツモトの”くるピタ”錠前を付けた、他社のランドセル

株式会社マツモトさんは、結構古くからランドセルを販売している問屋で昔から大手量販店や百貨店のOEMを主に取り扱っています。イセンス系(どこかのブランドのライセンスを借りて、そのブランドのランドセルを外部で作る)をよくする問屋という印象でしたが、最近はこの自社ブランドでもある”くるピタランドセル”にすごく力をいれています。

株式会社マツモトさんの話はまた別記事でご紹介しますね。

さて、この”くるピタランドセル”に良くない反応をしてしまった理由を語っていきます。

実は昔からある”くるピタランドセル”(サイトでは2014年発売開始と記載)初めて私が見たときにおもったのが正にさっきの反応「誰が買うの?!」でした。w

”くるピタランドセル”の一番の特徴は、この名前の由来でもある”くるピタ”錠前です。

くるっと回転してピタッと施錠できる!と販促物で見た気がします。。。(間違ってたらごめんなさい。w)

当時そう思った理由には、いくつかあります。

①このくるピタの錠前6年間使える??(デザイン)

当時は今よりももっと大きくちゃっちい感じだったということもありますが、デザインという点からあまりに低学年のみを意識しすぎている。高学年になれば嫌がるのではないか。

②くるピタの錠前6年間使える??(品質)

初めて見た形状ということもあり、品質的に6年間もつのか怪しい。

錠前の主素材が樹脂系素材であることが一番不安でした。経年劣化、環境劣化(温度・湿度などの変化による劣化)に対して対応が難しいと知っていたので、改良が進められているかが心配でした。

③”くるピタ”の形状が特殊すぎる。

良くない文化でしたが、当時の日本は他者と違うということをなかなか認められない。というのがまだ色濃くありました。

その中で普通の錠前とは違いすぎるその形状で、お子様がいじめられたりしないかが少し心配というところがありました。

でも、初めて見てから約10年以上たったので、進化しているのではと思います!!

早速売り場に向かいチェックしてきました。